ファミコン:発売中止ソフト


「少年魔術師インディ」(IGS)
Shounenmajutsushi INDY (INDY. The Magical Kid) / IGS


スーパーファミコン:発売中止ソフト

「レイルロード・タイクーン」(IGS)
RAILROAD TYCOON / IGS

 

少年魔術師インディ

「アルマジロII」と同じIGSの新作カタログに掲載されていた発売中止作品です。「レイルロード・タイクーン」はパソコン版ではいまも続編が発売されている非常にメジャーなシミュレーションゲームで、他にも「ローラーコースター・タイクーン」とか○○タイクーンと言う名のシリーズがいろいろ発売されていますね。そして「少年魔術師インディ」・・・google検索すると、ずらーっと同タイトルのゲームブックについて書かれたサイトが見付かります。チラシのコピーライトからも見て取れるように、「少年魔術師インディ」は双葉社から発行されていたゲームブックの作品で、それをファミコンソフト化する企画だったようです。イラストはナムコ「ワルキューレの冒険」でも有名な冨士宏。

えーと、ゲームブックって何?という話から始めますが、これは簡単に言えば小説にRPGやアドベンチャーゲームの要素を取り入れたものです。たとえば、右左の分かれ道があって、右に進む人は○○ページへ、左の人は××ページへ進むといった感じです。更に、体力などの数値を設定しサイコロを振って戦闘を行ったりとかなり細かい要素がある物も多くて、面倒だけどもはまる人ははまる種類のジャンルでした(わざわざ小説でそんな面倒なことしたくないよ、と思うかもしれませんが当時は結構需要があったのです。テレビゲーム以前の時代は勿論、以後においても。数百円の本とサイコロがあれば楽しめるわけですから。)

しかし結局ソフトは発売中止、そしてゲームブックの方も未完のまま頓挫というかなり悲惨な結末に終わったプロジェクトでした。

 

ニコニコ動画より、「少年魔術師インディ」の紹介映像。テレ東でやってた、今は亡き江戸家小猫司会のゲーム番組ですな。

映像を見るとどうやら毎週小出しで紹介していたようだし、プレイ画面を見る限りもうほぼ完成していたんじゃないでしょうか。うーむ、つくづくファミコン末期における怒涛の発売中止ラッシュが残念すぎますね。いったい何本の完成ソフトが巻き込まれたことか・・・