ファミコン:発売中止ソフト
「アルマジロII」(IGS)
ARMADILLO II / IGS
何度も繰り返しになりますが、スーファミ発売後におけるファミコン市場の急速な衰退は、メーカーの予想を遥かに超えるスピードだったようです。その煽りで、当時開発中だったファミコンソフトがいくつも発売中止に追い込まれてしまいました。その中には既にほぼ完成していて、イベント等で問題なくプレイ可能だったりした作品も結構あったわけで、まだスペックを持て余してクソゲーを頻発していたスーファミ市場に対して技術的には成熟しきっていたファミコン末期ということも含め、発売していればあまり売れはしなくても隠れた名作(迷作?)として語り継がれていたかもしれない作品もあっただろうなと思うとかなり残念に思います。
で、そんな残念な作品の一つがこの「アルマジロII」です。前作の「アルマジロ」はそこそこ良くできた作品でしたが、動きがもっさりしていたためにじれったいというか爽快感に欠けるものがあったので、続編はそのへん改善されていたんじゃないの?と言うのは単なる私の願望です・・・。これはイベントで配布されたIGSの新作カタログの一部ですが、その時プレイアブル機があったかどうかは残念ながら分かりません。文章内に、【『バトルボックス』があるとオマケが付いてくる】と書かれています。この『バトルボックス』というのはIGSが発売したファミコン用のセーブデータ外部記憶装置で、まあアスキーの『ターボファイル』と同系列の物です。しかし、対応ソフトは同社の野球ゲーム「バトルスタジアム」と「アルマジロ」だけ。「アルマジロII」は結局出ませんでしたので、この『オマケ』が何だったのかは永遠の謎となってしまいました(苦笑)。ちなみにこの右下の「アルマジロ外伝」も発売中止作品なのですね・・・。
と言うか、この新作カタログに掲載されているソフトの半数が発売中止なわけですよ!!ファミコンでは他に「少年魔術師インディ」、あとスーファミの「レイルロード・タイクーン」、「お茶の間伝説」というソフトが出てません。どうもIGSはこの1993年頃にコンシューマ市場を完全に切り捨ててしまったんですねえ。